いちござんまい!な毎日。

いちご農家1年目のいちござんまいな日々をつづります。

夏バテ中。

昨日は体調を崩してしまい、早く寝てしまったのでブログの更新が出来ませんでした。

(途中まで書いていたので、昨日の日付でアップしました)


体調不良の原因は、多分夏バテです。

ここ数日は本当に暑く、外で作業しているとただ立っているだけで汗がダラダラ流れていきます。

あまりの暑さについ冷たい飲み物をガブガブ飲んでしまい、お腹はタプタプ。

食欲はなくなり、ひたすら飲み物だけを飲み続けてました。


そんなわけで私の胃腸は弱りまくり、せっかく食べたその日のご飯が一瞬で排出されてしまいました…(汚い話ですみません)

今日もまだ胃やら腸やらが一日中鈍く痛くて気持ち悪かったです。

胃腸薬を飲んでいるので、早く治ると良いのですが。


余談ですが、今年の夏はたくさん汗をかいたのと食欲が少し落ちたので、体重が3kg落ちました。

去年の夏、日本一周旅行した時は美味しいものをたくさん食べていたのと車での移動がメインだったこともあり、少し体重が増えていたので、ようやく元に戻った感じです。


我が家の愛猫・銀八がちょうど3kg。

このくらいの脂肪がついてたのか…そう思うとかなり痩せた気がします(笑)


まだまだ暑い日が続きそうなので、これ以上痩せないよう早く体調を回復させたいです。

これから忙しくなるしなー

自然と農家。

昨日関東に上陸した台風15号ですが、多くの方に被害があったようですね。

Twitterでもハウスが倒壊したり、作物に被害が出たりと心が痛むような投稿をいくつも目にしました。

少し前までは「大変だなぁ」ぐらいでしたが、いちご農家となった今では他人事ではありません。

心からお見舞い申し上げます。

少しでも早く日常に戻れますようお祈りいたします。


農作物を栽培する側になり、自然のありがたさと怖さを物凄く感じるようになりました。

昨年は九州北部豪雨で、私たちがいまいちごを栽培している付近は完全に水没し、お隣のいちご農家さんの苗はほとんど使えなくなったそうです。

また、同じいちご部会の農家さんのハウスは今年の春の風で倒壊してしまい、それ以降いちごの収穫はできなかったそうです。


自然の力の前では私たち人間は本当に無力です。

でもハウス栽培であるいちごでも自然の力無くしては栽培することはできません。

天気が良くないと光合成できないし、雨が降らないと潅水できません。

農家は自然と共に生きていく仕事なんだなぁとつくづく思います。


今年は自然が私たち新米には味方してくれているようで、晴れて欲しい時に晴れて、雨が欲しい時に雨が降ってくれました。

今後はどうなるかわかりませんが、このまま大きな問題が起きる事なく、無事収穫までいけるといいなーと思います。


虫だ!いちごを狙っているぞ!

今日は虫の話なので、苦手な方はスルーしてください。

(虫の写真出てきます)



いちごは実がとっても可愛くて美味しいのですが、同じように葉っぱの方も美味しいのか、色んな虫がたくさん寄ってきます。


ダニやらカナブンやらアブラムシやら羽虫やら幼虫やら…

色んな虫がいちごの葉を狙っています。

特に古い葉より新しい葉が美味しいのか、若くて綺麗な葉が主なターゲットです。


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はっぱの原型を留めてないぐらい食べられてる…


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こちらはミノムシのお部屋になったようです。


農業を始めるまでは「森へお帰り」と虫と共存していた私ですが、今では可愛いいちごを食べる輩を許せない、害虫キラーへと変化してしまいました。


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コラーー!見つけたぞーーー!


食欲旺盛な毛虫さんは水路へ即ポイ!

ベテラン農家さんはその場でチョンパしてご臨終させるそうですが、ペーペーの新米農家な私はまだ水路で流すまでしかできない…

森は無いので返せません。(また来られても困るし)


こうやって見つけられる時はいいのですが、小さい虫は知らないうちに大繁殖して、気がついた時には苗たちがボロボロになってしまう時もあるので、虫増えたなーと思い始めたら殺虫剤を撒きます。

いわゆる農薬ですね。


私もいちごが食べられなければむやみに虫を殺したくはないのですが、こちらも生活がかかっているので仕方ありません。

農薬も安くないし、散布する時間も結構かかるのでやらなくて済むならそれが一番です。

とりあえず散布して毛虫さんたちとはオサラバでーす。


虫は虫でも、害虫を食べてくれる益虫と呼ばれる虫もいます。


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てんとう虫!


てんとう虫は見た目も可愛いですが、アブラムシを食べてくれる益虫の代表です!

特にてんとう虫の幼虫は食欲旺盛なので、アブラムシ対策に購入してハウスの中に放したりします。

てんとう虫の幼虫、赤くて可愛いあのフォルムとは全く違う形なので、今度写真が撮れたら載せたいと思います。


虫は農業と切っても切れない関係ですが、可愛いいちごを守るために、これからもバリバリ戦っていくのであります!

農家イコール早起き?

農業といえば早寝早起き!なイメージありませんか?


いちごは気温が高いと柔らかくなって痛みやすくなるので、朝の涼しい時間帯に収穫をする事が多いです。

特に春先の収穫の時は日が昇るとハウスの中が急に暑くなるので、早い人は夜明け前の4時くらいから収穫をしています。


そんなわけで、いちご農家さんは早起きがつきものではあるのですが、私は朝起きるのが本当に苦手で…

学生の頃は朝練が嫌、という理由だけで運動部の誘いを全て断っていました。(身長があるので勧誘は多かったのですが)


夏は日の出も早いし昼間が暑くなるので早起きして涼しいうちに作業をするべきなのですが、なかなか起きれなくて。

気がつくとお隣さんの方が先に起きて活動されたりしています。

普通の家庭の人ですらちゃんと起きてるのに…と、なんだか情けなくなり、よし、明日は早起きするぞ!と思うんですがやっぱり次の日になると起きれない(泣)

何かパッと目が覚める良い方法はないものでしょうかね〜


寝ているとうちの愛猫、銀八君が「遊んでー!」と手足をガジガジして起こしにくるのですが、大抵夜明け前なので変な時間に起きてしまうのも原因のひとつだと私は思うのですが!(責任転嫁)

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知らにゃいにゃー

風が強い日の潅水。

台風13号の影響で昨日から強い風が吹いています。

結構勢力がありそうなので直撃しなくて良かったです。

いちごはデリケートなので、強い雨風で傷ついたり病気になったりしてしまうのです。

生命力は強いんですけどね〜


強い風のおかげで潅水(水やり)しても風に流されやすく、しかも土が乾燥しやすい。

朝潅水しようとしたら、水が足りなくてしおれてる子たちが…

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ぐてーん


昨日の水やりがうまくいってなかったんかな?

よーし、今からたっぷり水を飲ませてあげるからね!

(本当は加湿と乾燥を繰り返すと苗が疲れるらしいので、ぐてーんとなる前に水をあげないといけないんですが)


我が家の潅水はキリコというチューブから噴水のように水を広げて散水します。

一度水を上にあげる分、どうしても風の影響をもろに受けてしまう…

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写真じゃわかりにくいですが、めっちゃ水が流れてます。

案の定、端っこの列は水がからっからのまま。

苗を植えているアイポットというケースは口が小さいのでなかなか水が入らないし、短時間では奥まで浸透しにくいので、手でさっと水をかけただけではダメなんですよね。


結局、ジョウロで水をあげたり、ホースの水を強めたりと試行錯誤しながら、いつもの倍以上の時間をかけて潅水しました。


植物にとって、特に水を欲しがるいちごにとって水やりはかなり重要です。

全ての苗に均等に水やりをできれば良いのですが、なかなかそうはいきません。

これはどのいちご農家さんも頭を悩ませてらっしゃることなんじゃないかなー。


雨が降ればみんなキレイに濡れるのですが、そうなると他の仕事ができない。

なかなかうまくいかないものです!

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カマキリ先生、水加減はいかがですかね?




トラクター出動!

一時は寒いぐらいだった気候も、また昼間には汗が出るぐらいの暑さに戻りましたね。

暑いと昼間は外で作業がしにくくなるので、早く涼しくなって欲しいです。


先日からバーク堆肥をハウスの中に撒いていましたが、ようやく終了しました。

これをトラクターで耕起します。


ラクターは夫が担当。

私もいつかは乗ってみたいものの、ハウスの中は柱がたくさんあるので、ぶつけそうでとても乗れません。

(仕事用の軽バンですらこの前電柱にぶつけてしまった💦)


ラクターは先日夫が値下げ交渉して手に入れた中古のもの。

本当は先輩に借りる予定だったのですが、自分のタイミングで耕起できないのにヤキモキしていたところ、ちょうど運良く安くで手に入れられました。


小型とはいえ、狭いハウスの中を夫は上手に運転して耕起していきます。

(写真撮り忘れました💦)


ラクターで耕すと、土がかき混ぜられてふわふわになります。

そこで今度は肥料を撒いて、さらに耕起してようやく畝立てです。


定植(苗を植える日)までもうすぐなので、それまでにきちんと準備を整えておきたいものです。


いちごの株冷について。

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今朝は気持ちの良いお天気。

太陽の光を浴びたいちごの苗たちも生き生きしています。


夫は朝から農協の大きな冷蔵庫に入れた苗を太陽に当てる「陽光処理」へ出かけました。

この冷蔵庫に苗を入れることを「株冷」と言い、文字通り株を冷やして花を咲きやすくしてあげます。

暗い冷蔵庫の中に入れられたいちごの苗たちは冬が来たと思い、冷蔵庫から出すと暖かくて春が来たと騙されて、慌てて花を咲かせ実をつけるようになるんです。

そうする事で他のいちごの苗より早く実をつけることができ、いちごが最も高値になるクリスマスシーズンに出荷する事が出来ます。


今年はこの株冷に全体の3分の1を出しました。

10日ぶりぐらいに見た苗たちは元気だったようです。

良かった良かった。


私は引き続きバーク堆肥をハウスに撒く作業。

苗を植える日も迫っているので頑張らねば〜!